ホスピス緩和ケアQ&A セルフケアスタイル もしもし がん手帳 がん 痛み日記 教えてBBS

Q&Aリスト > 回答001〜003
Q001.緩和ケアと疼痛緩和治療(がんの痛み治療)は同じこと?

 がんの患者さんは身体の痛みやさまざまな症状の他に、心理的、社会的、スピリチュアルな苦痛があるといわれています。
 がんによる痛みに対しては、がんの痛み治療つまり疼痛緩和治療を行います。
がんの痛み以外に発現したさまざまな身体の症状を医学的なアプローチで和らげます。
 心理的苦痛に対してはカウンセリング、音楽療法、周囲の人の共感などで心が和らぎます。
 社会的苦痛に対しては、ソーシャルワークサービス、周囲の人の協力などでその苦痛が軽減されます。
 緩和ケアは体の痛み以外の苦痛も含めて人を全体で捉え それぞれの苦痛に対して、その苦痛を和らげるケアをすることを緩和ケアと呼びます。
 疼痛緩和治療は緩和ケアの一部で、特にがんの痛みを緩和する治療を指します。




 このウェブサイト「ホスピス緩和ケアの歩き方 〜がん患者さんとご家族のために〜」では、がんによる身体の痛みをとることを、「疼痛緩和治療」(図赤字)と呼び、疼痛緩和治療を含め心や環境も含めた全体の苦痛を緩和することを、「緩和ケア」(図緑枠)と呼びます。疼痛緩和治療は緩和ケアの一部です。



Q002.突発痛って何?

 がんの痛みはずっと同じ痛みが継続しているのではありません。痛みには波があり痛みが弱い時と強いときがあります。特に強い痛みを突発痛 Breakthrough painと呼びます。



Q003.通院でがんの痛み治療を行っていますが痛みがなくなりません。どうしたらいいですか?

 きちんと疼痛緩和治療を受ければ、痛みはなくなるかコントロールできます。
それでも痛みが残っているということは、痛みが正確に伝わっていない可能性があります。


痛みが正確に伝わっていないって?

 患者さんが痛みを訴えてはじめて医師は痛みの存在を知ります。CTやMRIなどの画像を見ると痛みがどこで起こっているかが特定できることがありますが、画像上何もなくても痛みがあることはよくあること。痛みの有無は医師にもそばにいる人にもわかりません。患者さんだけが感じていて患者さんだけがわかっています。

がんの痛みがとれていないということは、その痛みが正確に伝わっていない可能性があります。


その理由は・・・
医師と話しをするとき、他の問題に時間をとられがんの痛みについてきちんと話す機会を逃してしまった

がんの痛みを過小評価して医師に伝えてしまう

がんの痛みを過小評価して医師が受け取ってしまう

外来時にがんの痛みがあまりない

などさまざまで、痛みが正確に伝わっていない可能性があります。
事例:痛みの訴え
 外科でがん治療を行っていたが、痛みがひどくてひどくて治療する気にならないし、もうどうでもいい感じだった。たまたま薬をもらいにいった調剤薬局で、痛みがひどくて・・・という話をしたところ、「今はいろんな種類の鎮痛剤が揃っていて、それらを上手に使えば痛みはとれますよ」って薬剤師さんが話しをしてくれた。

 そこで再度先生と話し合ったところ、麻薬の鎮痛剤で治療をしてくれるようになった。お陰で痛みはすっかりとれて楽になり、治療する前向きな気持ちになれた。本当によかった。

もっと早くに聞いておけばよかった。


じゃ、どうやったらがんの痛みを医師に正確に伝えることができるの?


医師に伝えるべきがんの痛みの情報は
「痛みの場所」、「痛みの強さ」、「痛みの種類(うずくように痛い、ピリピリ痛い、やけるように痛い、しびれるように痛いなど)」、「痛みが誘導される原因(動いた時、起きた時など)」、「痛みが強い時間」、「突発痛の時間帯」、「突発痛の頻度」・・・など、多岐にわたります。
 これらを全部外来時に伝えるのは、容易ではない事が想像できますよね。
痛みがないか、使用している鎮痛剤で十分痛みがとれているか、医師がもっと積極的に聞くことが大切です。

 でも患者さん側もしっかり伝える必要があります。がんの痛みの情報を記録がない状態で伝えることは、よほど記憶が整理されていて確かでないといけません。人間の記憶はあいまいです。いつどのようなときにどれくらいの痛みがあったかを正確に思い出すことは容易ではないですし、まして限られた外来時間の中では難しいですよね。

その対策の一つとして、痛み日記の活用があります。
日記に毎日の状態を記録し、医師にそれを見せることは、がんの痛みの情報を正確に伝える効果的な方法です。


日記のメリットは
これまで毎日の痛みがどうだったか、外来時に思い出せなくても日記をつけていればちゃんと伝えることができる。

日々の記録したものがあれば、過小評価されにくい。


毎日日記に付けるのは大変なので無理っぽい・・・

毎日ノートとペンをもって書き込むのは億劫、だるくてしたくないという方、ご家族の方が代わりにつけてあげるというのはどうでしょうか。
がんの痛みから解放されるためご家族の方は力を貸して下さい。


ご家族が日記帳をつければ
ご家族も治療に参加して、痛みを取り除く手伝いができます。

毎日話す必要がありコミュニケーションの機会が増えます。

遠方の家族でも毎日電話で話をするコミュニケーションツールになります。

遠方に住むご家族の方にはこんな使い方を。



事例:家族が日記をつけること
抗がん剤のハンドブックを使って、体温、副作用、日常の変化を書き込むようにしています。とても便利ですよ。そのハンドブックに気づいたことを書く欄があるので痛みの変化はそこを利用しています。母は思考もあやふやなので私が全部管理しています。外来時の言い忘れなども減って、重宝しています。



日記帳を持っていないのですが。

 日記帳がないという方は担当の先生に伺ってみて、あればもらいましょう。

 下記に日記帳フォームを無料で配信していますので、クリックして開いて印刷してお使い下さい。


ダウンロード用日記帳はこちら


日記帳の書き方見本






▲このページのトップへ戻る

医師・看護師・薬剤師(石田有紀)の編著書


痛み日記って何?


管理人ブログ




注意:当ホームページは、がん家族支援 メディカルケアプランニングによって、制作、管理、運営されております。
よって、内容、画像などを権利者に無断で転載、複製、改変、第三者への譲渡、販売、頒布など、行うことを固く禁止致します。
(c)Copyright メディカル・ケア・プランニング 2009 All rights reserved
お問い合わせ



トップページへ戻る サイトマップ