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Q007 健康な時から緩和ケアのことなんて考えなくてもいいでしょ

 長年がんと闘っている人は、ご自分の病気のことや治療法のことなどについてとてもよくご存知です。医療者の話をよく聞いて、自分でも勉強され、自分で考え、どうするかを決定しています。

 でも突然病気になった人の話を聞くと、がんという病気のこと、がん治療、ましてや緩和ケアのことなどさっぱりわからない人が多いことに気付きます。何処の病院へいけばいいのかわからないし、提示された治療法でいいのかどうか決定を迫られても、何を基準に判断すればいいのかさっぱりわかりません。

 例えて言えば、今までアパレル業界で働いていた人が、突然IT企業で働かなければならなくなったようなもの。しかもIT企業の一般平社員でなくて、企業の行く末を左右する意思決定する責任あるポストに就くようなものです。何もバックグラウンドもない、知識もない、それなのに重要な決定をしなければなりません。

 当然のことながらとまどいます。自信のある決定などできません。

 昔は医師がこの道を行くと決めればそれに付いて行きましたが、最近ではいくつかの道を示され、自己責任のもとでの自己選択の機会が与えられます。

 患者さんの権利を守ることを主張して生まれたインフォームドコンセントです。

 ここで大切なのは、今は2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡する時代。IT企業で働らかざるを得ない確率よりも、はるかにがんになる確率の方が高い。もし自分が死ぬまでにIT企業の役員になる確率が上記のようであるとわかっていれば、今からIT関連の情報を集めて、勉強をはじめるのでないでしょうか。そう考えると健康な間からがんに関連する情報にアンテナを張っておきたいと考えています。

 がんに関する情報として、がんという病気について、さまざまながん治療と同様に、緩和ケアについても知っておいてもらいたいと考えています。

 緩和ケアはがんの末期にだけ行われるケアではなく、初期の段階から行うケアです。がんの種類を選びません。そして周りにいる人達にも参加してもらえるケアです。

 そして緩和ケアの観点から、がんという病気のこと、がん治療のことを見た方が、全体をざっくり見ることができるように感じています。

 まずは緩和ケアの一部であるがんの痛み治療について、
 そしてがんに伴う症状にはどんなものがあるのか、
 がん患者さんがどのような心理状態にあるのか、
 終末期になればどのような状態になるのか、
 終末期のために何を準備すべきか。

 そういった視点でがん情報を見てください。それが緩和ケアへの情報集めになります。

 




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