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大切な人に何をしたら癒してあげられる? 〜心理的ケアについて〜

目で楽しませよう!

 顔を見せる

 ずっとそばにいられない状況なら、お見舞いに行き顔を見せましょう。なるべく長く一緒にいられるようにしたいですね。

 傾聴ができなくても大丈夫。話題がなくても大丈夫。

 黙って横に座っているだけでいいんです。あなたが見えたらそれだけで大切な人は安心し嬉しく思います。

行っても喜んでいないように思える場合は?

 とは言え、せっかくお見舞いに行っても文句を言うかもしれません。怒るかもしれません。

 怒られるようなこと、責められるようなことを言われたら一呼吸おいて考えてみてください。

 『本心から思って言った言葉だろうか?』

 時にぶっきらぼうに、時に怒り口調で言われると、むっときて即座に反応してしまいがちですよね。

 でももしかしたら気を使っているけど気を使っているのを悟られたくない、

 辛さをわかってほしいと思っているけど弱さを見せたくない、

 寂しさを表現できず本心とは逆のことを言ってしまっただけかもしれない、

 そうは考えられないでしょうか。あなたがお見舞いに行かない長〜い時間を、じっとして、いろんなことを考えています。その時間も思いやってほしい。

 言った言葉をそのままの意味で受け取らないでほしいなと思います。

 言葉の裏に本心が隠れています。どうかそこに目を向けて下さい。

 他の家族や大切な友人などにお見舞いに来てもらう。

 あなた以外の人達。配偶者、子供、孫、両親、兄弟・・・、大切な家族の顔を見ることはうれしいことです。恋人、友人も同じこと。なるべくお見舞いに来てもらえるといいですね。

 一緒に旅行する。

 病状にもよってみんなができるとは限りません。可能であれば旅行に一緒にいくといいでしょう。

 今は車いすを利用していても、看護・介護が必要な方でも、看護師付きの旅程をプランしてくれる旅行会社もあります。

 いろいろなサービスを利用して楽しい旅行をする。旅行などの楽しい想い出は周りで支えた人の心の支えにもなりますよ。これは間違いありません。

 今は車いすや乗り降りが不自由な人が、乗り降りしやすく作られている福祉車両が普通車と同等の料金でレンタカーすることができます。そういったサービスも活用するといいと思います。

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 お花を生ける

 お見舞いにお花。ありきたり過ぎると思われるかもしれないけど、とても喜ばれますよ。

 あまり出歩けない人、ベッドの上で過ごす人にはお花は目にも楽しいアイテムです。

 私が傾聴する人達の中にはで時々仰られる方がいます。

 「お花の一つでもあったらいいのに・・・」と。

 つぼみの多いものを選んで、日に日に咲いていく様子を楽しんでもらうというのも楽しみの一つになります。

 ただ匂いのある花は吐き気がしたりすることがあります。あまり匂いのきつくない花を買うようにしましょう。個室でない場合、他の患者さんが不快に思うかもしれないですから。

味わい深い一口

 好きなものを食べる

 食べることは最大の楽しみ、という方もたくさんおられますね。

 好きなものを食べるのはお薦めですが、がん腫によっては食べ方や種類に注意が必要ですので、食べてはいけないもの、量など医療者によく聞いて下さい。

 好きなものを食べるというのは元気の元だと思います。

 ただ終末期になると食べる量も減り食べたいと思うものもだんだん少なくなってきます。 

 でもある方は、焼肉が好きで時々家族で焼肉にでかけていました。普段の食事はほとんど食べないのに、重くない?と思う焼肉でもぺろっとたくさん召し上がるとか。その時間が楽しくて仕方がないそうです。

 つくづく食事は誰とどこで食べるか、が大切ですね。ベッドの上で食べててもおいしくないかもしれない。


 お見舞いに行く時は事前に電話でどんなものが食べたいかを聞くのがベターです。嗜好が変わることもあるので昔好きだったものが今も好きかはわかりません。

 終末期の人で、お見舞いにもらったお菓子、昔は大好きだったけど今はもうみたくもない。でも気持ちは嬉しいけど食べられない。仕方なく人にあげる、という人がいらっしゃいます。

 お見舞い品は、食べ物よりもお花などのほうが喜ぶ人が多いように感じますし、その方が無難かなと思います。

 

 好きなものを飲む

 ホスピス緩和ケアでは少量のアルコールを許可しているところもあります。

 お酒を飲み込むのが困難な人には、こんな方法で味わってもらうのも一つの手。

 かき氷を作ってそれにアルコールをかけて口に含ませる。

 アルコールについては摂取していいか医療者に聞いてからにしてください。

 その他の飲みものについても医療者によく聞いてから飲むようにして下さい。

 

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医師・看護師・薬剤師(石田有紀)の編著書


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